クルーズ旅行といえば、仕事をリタイアした富裕層が対象という認識が日本では一般的である。
こうしたイメージを払拭して気軽に船旅に出てもらおうと、神戸市はさまざまな取り組みを進める。市民にクルーズを身近に感じてもらうとともに、消費額の大きい訪日外国人観光客数を増やすため、神戸市は客船のさらなる誘致を目指す。マーシャル諸島船籍の豪華客船「ノーティカ」(3万277トン)が入港した先月下旬、神戸市客船誘致協議会(事務局・同市みなと総局)は神戸港で「客船フェスタ」を催した。クルーズ旅行に関心を持ってもらおうと、毎年、客船の寄港に合わせて企画しており、船会社を通じた神戸の観光スポットPRなどにも力を入れている。
人口約2400万人の豪州で年間100万人以上が楽しむというクルーズ旅行だが、日本では年間約25万人にすぎず、日本の港を発着するクルーズでも、飛行機で日本を訪れて参加する外国人観光客が大半を占めているのが実態だ。
採算が合わなくなるケースも想定されるため、船会社は通常、片道のみのコースは設定しない。だが、「現役世代にもクルーズ旅行の魅力を知ってもらいたい」と試験的に本来のコースを往路と復路に分け、どちらかを飛行機利用にして日程を半分に短縮するコースを設定。
現在、台湾の港湾関係団体との連携事業だが、好評であれば対象国も増え、日本国内のクルーズ人口も増えていくのではないだろうか。
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