写真(c)Salon des Vacances
2019年2月7日~10日、ベルギーの首都ブリュッセルで国内最大のBtoC国際旅行見本市「Salon des Vacances」が開催された。ベルギーはヨーロッパの中でも富裕層が多いと言われていることもあり、欧米豪圏の富裕層をメインターゲットとした富裕層インバウンド戦略において重要な富裕層旅行見本市/富裕層旅行商談会のひとつだと言える。
今回の見本市には、350団体が出展し約10万人の来場者が訪れた。特に長期旅行を好む富裕層ファミリーやシニア富裕層夫婦が多く訪れていたのが印象的だ。基本的にはBtoCの見本市だが、旅行関連のジャーナリストなども訪れるため、BtoBアプローチの場としても活用が期待できる。
日本からは、Japanブースとして6団体、そのほか単体でANAグループが出展。JAPANブースには、日本政府観光局(JNTO)、JTB、阪急交通社のほか、現地の旅行代理店が参加した。暖簾をあしらうなど、数多くのブースの中でも日本らしさが際立つデザインが採用されていたのが印象的だ。これは、他の自治体や企業が海外の富裕層旅行見本市や富裕層旅行商談会などにブースを出展する際のベンチマークのひとつになるのではないだろうか。
日本を訪れる外国人観光客が年々増加傾向にあることから、日本の自治体も徐々に外国人富裕層の誘客を本格的に考え始めてきている(一部の自治体はすでに戦略を進めている)。その中で重要なキーワードのひとつが「富裕層旅行見本市/富裕層旅行商談会」だ。当然ながら、スポンサーとして参加するのかサプライヤーとして参加するのか、あるいは自分たちの地域に見本市/商談会そのものを誘致するのか、基本的なコンセプトや予算などによって取るべき手法は異なるが、当社では単年度の戦略だけでなく複数年度にわたる長期的な戦略が重要だと考えている。
●訪日ラボの記事原文はこちら
https://honichi.com/news/2019/04/10/salondesvacances/
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