モーツァルトに浸る!
世界的に有名な東京シンフォニアの指揮者ロバート・ライカー氏。
彼の生み出す音楽は、他のオーケストラとは一線を画し、人と人との結びつきが奏でる「美しく豊かな音」は、他では味わえないモーツァルトの魅力に満ちている。
そんなロバート・ライカー氏に「ザルツブルク・モーツァルト週間とプラハ・ウィーン音楽紀行 8日間」についてお話を伺った。
「とってもいい旅行の企画だね」と感想を言ってくれた、気さくな表情が印象的なロバート・ライカー氏。
モーツァルトゆかりの地をめぐりながら、ツアー後半の「モーツァルト週間」には彼の誕生日を祝うコンサートを鑑賞する、まさにモーツァルトにどっぷり浸れるツアーだ。
ライカー氏が音楽監督・指揮を務める東京シンフォニアでも、毎年この「モーツァルト週間」にコンサートを行っている。
人と人との結びつきを大切にしたオーケストラ
東京シンフォニアは、いわゆる一般的なオーケストラとは一線を画す。
「小規模でも最も豊かな音を編み出せる楽団」を目指して結成されたそのメンバーは、わずかに19名。
しかし、そこにはライカー氏の強いこだわりがある。
ひとつは、良い音、美しい音への探求。
もうひとつは、奏者ひとりひとりの個性を表現し、観客に届けることだ。
そんな東京シンフォニアのコンサートは、まさに「観客と奏者の関わり」を大切にした、ひとりひとりがお互いに触れ合える他にはない音楽を楽しむ時間を味わえる。
「逆に奏者も、観客の反応を身近に感じることができるから、フィードバックを得られる場にもなっているんだよ」とライカー氏。
東京シンフォニアの次はワンダーアースで
また、ライカー氏はよく「ぜひお子さんと一緒にコンサートを聴きに来てほしいね」と話をしている。
オーケストラと聞くと、難しそうなイメージがあるかもしれないが、初めてオーケストラを聴くなら東京シンフォニアは最適だ。
というのも、東京シンフォニアでは、ライカー氏の音楽に対する考え方をより深く理解していただくために、ライカー氏自ら演奏する曲についてコメントをする時間が設けられているからだ。
東京シンフォニアのコンサートでモーツァルトを身近に感じられたら、ゆくゆくはワンダーアースでザルツブルクの「モーツァルト週間」をぜひとも堪能してほしい。
間違いなくモーツァルトを深く知ることができ、その楽しさや魅力が2倍にも3倍にもなるはずだ。
もうひとつの音楽ツアー
モーツァルトにどっぷり浸るツアーもいいが、ANAワンダーアースのもうひとつの音楽ツアー「美しい音色とクリスマスイルミネーションで繋ぐバイエルンとザルツブルク 9日間」もオススメだ。
最大の魅力は「バイエルンの天使」と呼ばれるテルツ少年合唱団のコンサートと、オーベルンドルフの街に響く「きよしこの夜」のクリスマスコーラスだ。
テルツ少年合唱団は、1956年、南ドイツのバート・テルツで結成された。
モーツァルト生誕200年イヤーに誕生した合唱団は、約200名ほどで構成され、団員は6歳から音楽教育を受けている。
この少年独特の澄んだ歌声を、ぜひこのツアーで堪能していただきたい。
クリスマスソングの定番のひとつ「きよしこの夜」。
この曲は、実はあるハプニングが誕生のきっかけだという。
その昔、クリスマス直前に村の教会のオルガンが壊れてしまい、モーア神父が作詞を担当、教師グル―バーに作曲を依頼し、ギターで伴奏できる讃美歌を急遽つくらなければならなくなった。
その時に生まれたのがこの曲である。
今回のツアーでは、「きよしこの夜」が初演された教会の跡地に建てられた記念礼拝堂で、村人たちによるクリスマスコーラスにじっくりと耳を傾けることができる。
- ザルツブルク・モーツァルト週間とプラハ・ウィーン音楽紀行 8日間
- 美しい音色とクリスマスイルミネーションで繋ぐバイエルンとザルツブルク 9日間
ロバート・ライカー
アメリカ・インディアナポリス生まれ。
17歳でフォートウェインフィルの首席チューバ奏者として、プロ演奏家のキャリアを開始。インディアナ大学卒業後、モントリオール響に入団。1975年以来、カナダ、日本、インドを中心に指揮活動を行う。
その学殖豊かな内容は国際的に認められ、世界各国で活躍する偉大な音楽家の交友も生まれた。これまでの音楽への貢献から、カナダ文化庁、文化振興会、国務大臣より、助成金を獲得。上質なクラシック音楽をより身近なものとしてアピールする新しいスタイルのオーケストラ「東京シンフォニア」主催者
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