バケーションレンタル仲介会社の米ヴァカーサ(Vacasa)は、シリーズBラウンドで複数の投資会社から1億350万ドル(約116億円)を調達したことを明らかにした。ヴァカーサは、民泊仲介最大手のエアビーアンドビー(Airbnb)や ホームアウェイ(HomeAway)とは異なり、フルサービスの高級物件を専門に扱う。
P2Pのサービスを基本とする同業のエアビーは競争相手ではなく、テクノロジーの面におけるパートナーと捉えているという。しかし、エアビーは2017年から富裕層向けのフルサービスのバケーションレンタルを展開してきたカナダのラグジュアリー・リトリーツ(Luxury Retreats)を3億ドルで買収している。旅行業界の専門家らは、高級物件のレンタル市場は今後、観光業においても特に成長が見込める分野だと見ている。
ヴァカーサは現在、米国内のほか欧州、中南米、南アフリカでレンタル用の物件を管理している。調達した資金は新規市場への進出と、中核となる技術プラットフォームの拡充に充てる考えだ。今後、アジアでもサービスを提供する可能性もあるだろう。
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