AirbnbがLuxury Retreatsを買収しハイエンドビジネスに参入
全世界のラグジュアリーヴィラオーナーから物件を預かり、世界の富裕層顧客に宿泊を薦めるマッチングビジネスとしてハイエンドトラベル業界に君臨するラグジュアリーリトリート。2017年2月にAirbnbによる2億ドルでの買収が発表された。
ラグジュアリーリトリートの契約ヴィラはなんと世界で1000を超える。ラグジュアリーヴィラのほとんどが彼らと契約しているといっても過言ではないだろう。
Airbnbが親会社となることでその情報流通が格段に増すのは明らかだが、一方でハイエンド情報が既存のAirbnbの情報流通網ではたして流通するのか、という疑問も業界内で囁かれている。
我々の考えは「量は質を凌駕する」だ。確率論からいっても多くのAirbnb利用者の中にハイエンド旅行者が含まれていないわけはなく、的を得た資本業務提携と映る。
日本人富裕層にはなじみが薄いかもしれないが、ヴィラには多くの人数で泊まることができる。実は一人あたりの料金がホテルをかなり下回るケースすらある。
ラグジュアリーヴィラの使い勝手を広く知らしめるためにも、今回の提携を機にラグジュアリーリトリートにはその存在をさらにクローズアップしてもらいたいと思っている。