アフターコロナを見据えた岐阜県の取り組み

世界遺産の白川郷や城下町の高山など、魅力のある観光資源が豊富な岐阜県。空港や港がなくアクセスが良いとは決して言えない中で、外国人からのニーズを見極めて戦略的にインバウンド事業に取り組んできた結果、2019年の外国人延べ宿泊者数は約166万人と、過去最高を記録した。これは「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」がスタートした2009年に比べると約11倍もの数字です。

その成功の理由には、積極的なプロモーションだけでなく、岐阜県が持つ伝統工芸品の体験や、サイクリングによる日本ののどかな田園風景の体験など、もともと持つ観光資源を活かし観光コンテンツ化したことが挙げられます。さらに訪日外国人旅行者向けWebサイトや観光マップの多言語化や、ムスリム向け観光パンフレットの作成など、多様性に配慮した受け入れ体制を構築してきました。

そして現在はアフターコロナにおいても選ばれる旅先を目指し、デジタルマーケティングを最大限に活用して岐阜県の魅力をさらに発信しています。

その1つとして、イタリア語やスペイン語を含む9言語に対応している岐阜県のインバウンド向けWebサイト「VISIT GIFU」は、2020年3月にリニューアル。本県の魅力紹介だけでなく、現地オプショナルツアーの販売、宿泊施設やミシュランガイドで星を獲得した店の予約、県が育成した外国語ガイドの手配がワンストップで行うことができるようになっています。

同じくインバウンド向けのFacebookやInstagramアカウントは、現在でも3日に1度ペースほどの高い頻度で更新されており、県内の魅力的な観光スポットや四季折々の美しい風景を発信・PRしています。

YouTubeの「Go Gifu」チャンネルでは、世界遺産の白川郷や城下町の高山をはじめとした定番の見どころから、鵜飼いや郡上おどりなどの伝統文化、飛騨牛などのグルメなどが動画で紹介されています。動画のほとんどはどれも短く、外国人の目線により紹介されているため、気軽に観られるものとなっています。特に映画「ダ・ヴィンチ・コード」撮影チームと連携して製作した「Timeless Japan」というPR動画投稿シリーズは高い再生回数を記録し、そのうち1つは900万回再生を超えました。

さらに岐阜県の美濃和紙や美濃焼、関の刃物、飛騨木工など伝統工芸産業の県産品を海外から購入できる「CASA Gifu」というECサイトがオープン予定となっています。

外国人富裕層が好むoff the beaten pathという概念にもピタリ当てはまる岐阜県。アフターコロナやウィズコロナにおける訪日富裕層旅行客獲得に関しても一歩リードしているといえそうだ。

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