実は祖父がサクラの会の活動をしていたことがあるんです。おいしいのはもちろんですが、ソフトの思い出もよみがえらせてくれる機会となりました。
エリザシドモアさんの本を参考に現代風に再現された中華ということで楽しませていただきました。ひとつひとるの史実を参考にしながら練り上げた企画力素晴らしいです。日本に桜は多いとはいえ、このシドモアガストロノミーほど考え抜かれた中華は、中華街を擁する横浜で食べさせていただくことに大きな意味のある企画ですね。
アメリカのワシントンD.C.の議事堂の横にポトマック川という川が流れています。
周辺は桜が咲き誇っていますが、その桜は横浜に住んでいたナショナルジオグラフィックのジャーナリストであったエリザシドモアさんの一言がきっかけになって日本からアメリカに寄贈されました。
人力車旅情という彼女の本の中で、たくさんの当時の日本が描かれており、日本の桜ってとっても綺麗ですよ、というようなことがいくつか書いてあります。
そのエピソードを活用し、『シドモアガストロノミー』という食事プランを考案しました。
まさに横浜の外人墓地にご家族と一緒にお眠りになっていて、残念ながらお子さんがいらっしゃらなかったので直接伝わってきた話は少ない人ではありますが、本から読み解いて様々ガストロノミープランを企画しました。
創設者の原三渓さんがとても好きだった卵を使った朝食があり、その朝食は今では出されていませんが特別に横浜を感じていただきたいということで、ホテルニューグランドさんに再現していただいて、何種類か作っていただきました。
当時の横浜のストーリー展開はここから始まります。
朝食後に、ホテルニューグランドさんのマイスターに歴史的にも価値の高いホテルニューグランドの館内を案内していただきました。約100年前のレガシーがたくさん残っているホテルなのでタイムトリップ感満載です。
7種類のメニューからなっている中華のフルコースで、これも全て彼女の本「人力車旅情」から着想を得て1からメニューを作り、メニュー開発をした中華料理になります。
「人力車旅情」の中に、私は鰻が好きだったよとか、牛鍋がとっても美味しかった、などの記述があり、他の各種文献を参考にしながら実際に現代風に全ての食材あるいは全てのメニューが本から成り立っている、本を参考に作り上げたというような非常に珍しいガストロノミーの中華バージョンを楽しんでいただきます。
シドモアさんがきっかけになってアメリカに日本から送られた桜は、使い切れなかった分の苗木をアメリカが日本に送り返しています。それをシドモアの里帰り桜と言いますが、横浜のいろんな場所にそれを植樹していこうという活動があります。
今のワシントンの桜のお孫さんということになりますね。その植樹の体験もできます。
例えばこちらの写真においては、横浜の元街小学校が、今年が150周年ということで、こちらに苗木を植樹させていただきました。ご家族のお子さんなりお孫さんなりが、「うちの父親が植えた桜こんなに大きくなったんだよ」、「うちのおばあちゃんが昔植えた桜がこんなに大きくなったんだよ」と言いながら、また横浜に訪れていただくストーリーも考えられ、非常にいい体験になることでしょう。
横浜を第二のふるさととして認識していただけるような、エモーショナルなプランとしていかがでしょうか。記念碑もありますので永久に残る記憶になりますね。
自分のわさびを自分で擦ってそのままいただくことを体験でき以前は横浜焼と言われた真葛焼ミュージアムをエクスクルーシブに楽しんでいただく贅沢な体験を、真葛焼のコレクターでもあるミュージアムのオーナーにリードしていただきます。
アメリカのフィラデルフィア万博で日本の誇りとまで言われた焼き物で、現在は大変残念ながら窯も含めて存在しませんが、その歴史に魅せられた横浜のビジネスオーナーがプライベートコレクターであると同時に、真葛焼のプライベートミュージアムを作りました。
日本で真葛焼に一番詳しい方と言っても良いと思いますが、自ら真葛焼のお話をしながら、ミュージアムのご案内をしていただく非常にレアな体験ですとなっています。世界のアートコレクターやアートトラベラーからも問い合わせをいただいており、まさに横浜でしか体験できない価値となっています。
シドモアの人力車のエクスペリエンスを実際に体験していただきます。
この人力車で当時のシドモアの時代の横浜の様子をなどお話しながら食事の会場に向かっていただきます。
シドモアガストロノミーのうちのもう一つ、鰻が好きだったということで、うなぎのぼりとシドモアという商品も作りました。
元々銀行の支店だったうなぎ屋さんがあり、銀行のいわゆる金庫の中というのが今このお店の個室になっています。
その個室でウナギを食べていただく、というプランです。国内外金融系のお客さんには非常にマッチした商品だと思っており、日本人も外国人もぜひトライしてみていただきたいと思います。
人数によってはシドモア和食弁当というスタイルもこちらに用意しております。
写真をご覧いただくととてもカラフルで、こちらもシドモアの本からヒントを得てメニュー開発されたものです。